糸の寿命/シャッペスパンとの別離

昨年引っ越しをして、要らないものをたくさん捨てて(間違っているものも捨てたりした)

手放す(なんかいろんなところで流行ってるからこの言葉を使ってみる)ものはもう何もないなと思ったのだけれど、いつか絶対使うはずと思って気づけば10年以上経ってしまった「シャッペスパン」(ミシン糸)の群れのことを今朝急に思い出した。
 

 

この木箱2つ分、色とりどりの糸が詰まっていて、空色、水色、ロイヤルブルー、藍色…3割くらいをブルー系がしめていた。

あとは赤、黄、緑、ベージュ、ピンク、パープル…黒とアイボリーはやたらたくさんあった。

ウール用の絹糸や、手縫い用のボタン糸、ロックミシン用の特殊糸、ジャージ素材用のニット糸、これ全部19の学生時代に買ったのじゃないかな、だとすると17年ものか…綿や絹の糸の寿命を、私は知らない。

でもきっと100年ではない気がする。

だから、写真の6個を残して、お直しの仕事をしている義母に全部託した。

「いつか使うんじゃない?」って言われてちょっとひるんだけどその時は借りに行くからと、未練を断ち切るかのように押し付ける。

製氷ケースに並んだボビンは、私の職業用ミシンじゃないと使えないから残しておく。

ボタンつけくらいはするから、手縫い糸も白と黒だけ残す。

 

チョコミントキャンディの缶にはピンクッション、ラズベリーキャンディの缶にはボタンが。

ドラえもんの小さな缶には手縫い針が何種類も入っている。

缶がほしくてお菓子を買っていたはたちの頃。

池袋パルコのソニープラザはまだあるんだろうか?

糸の調達先のキンカ堂はとっくになくなってしまった。ロックミシンの糸が安かったな。

 

糸代がバカにならないと、激安問屋めがけて日暮里へ行ったりしてたけど、交通費と羽二重餅代で節約になっていたなかったと思う。

 

*

 

何か月か前に子どもたちと青山を歩いていて、アレキサンダーマックイーンのショーウィンドウにくぎ付けになった。

黒地に赤い花柄のミニワンピース、10代になった娘に脳内で着せてみる。

フィロソフィーが透けてみえる服が良い。

程よい色気もあると良い(着る人の色気ではなく、服の色気)。

 

でもそのワンピースは、最新型のテレビが何個も買える値段だった。

そっか

そこで「作ろう」ってなるのか。って、ちょっと思ったんだった。

娘、ほしいなんて言ってないけど。

意外とすぐに、母に糸を借りに行くかもしれない。

 

お花は洋服みたいだと思う。

白い服着ないけど、白い花が好きだな。あと、ピンク。

でもたまにはこんな、第1&第2チャクラみたいな色もね。

| ミシン/手縫い | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
幻想の良妻賢母/ミシンと私
近年、私は働くママというにはゆるやかな働き方をしておりますが、男女差別には敏感な方です。

いわゆる女性蔑視やある種の母親糾弾を原因とする「ネット炎上」が起こるたびに、「夫婦がデートしちゃいけないなんて、何言っちゃってんの?」とか、「母親がおしゃれしちゃいけないってどういうこと?」などの意見があるんだ、ってことを、時代遅れの方達に知らしめることができるので、どんどん声を上げていくが良い、と思います。

現代の母親への弾圧としては、「保育園や小学校のグッズを手作りさせる」が上位に食い込むと思います。

私は、子どものためとか母の愛とかなんとか関係なく、ミシンを触るのが死ぬほど好きなのと既製品より安く済むので、たいていのものは自分で作ります。

子どもたちは手作りでも既製品でも喜びます。手作りだから喜ぶというのは、一部の子だけで、ある意味幻想だと思いますよ。うちの子たちは、スーパーで売ってる妖◯ウォッチの巾着の方が絶対喜ぶもん。著作権とか、大人の事情があるでしょうからコストパフォーマンスが悪いとは思わないけれど、質の割に高価だと思うので買いませんが。

私が仕事をはじめてしばらくしてから子どもたちが公立保育園に転園して、大きな布団カバーと毛布カバーを作らされた時はいくらミシン好きでも血管切れそうになりました。数万円分の布を買って、作るのに1週間かかったかな。

それでも、お父さんかお母さんが作る、ならまだいいんですよ。
共働きが前提の保育園なのに、お母さんが作るという暗黙のルールに疑問があるわけです。
だからお父さんも縫い物すればいいとは思いません。できるなら、そしてその時間があるなら、それでも良いと思うけど(パパになった私の学生時代の友人たちは、当然巾着とか作ってますよ)。
お母さんだけにやらせるな、って話です。外注すればいいのですよ、カバーや巾着を。
外注しない理由は、一部の業者との癒着が問題になるとか園長は言ってましたが。
牛乳を注文するお店が決まっているように、布製品を注文するお店を決めるわけにはいかないのでしょうか?

6年前、ママ友の復職に際しその現状を知り、勢い余って「縫製代行業」を始めたことがありました。

当時のブログ
半分怒りながら始めました(笑)

「できないからって」とへんな方向から叩かれる恐れがあるからか、縫い物が苦手な人が、手作りさせないで!などと言うのは難しいのだそうです。

私は、縫い物が得意です。高い学費と引き換えに習得した技術があります。

それでも、保育園や小学校にその技術を提供しなければならない理由がわかりません。



息子に選ばせて買ってきた布だけでは足りなくて、家に余ってた布でランチョンマットを作ったら、くまちゃん柄は赤ちゃんのみたいで恥ずかしいと泣かれました。



手作りなんて…ほんとに、そんなものです。
| ミシン/手縫い | 22:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
| 1/1PAGES |
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENT
LINKS
PROFILE
OTHERS